コピーライティングの教科書
PlayStationや一番搾りのキャンペーンなどの実績を持つコピーライターから、そもそも「広告とは何か」という話からコピーライティングの本質や基本を「ここらで広告コピーの本当の話をします。」著者:小霜 和也 氏から学ぶことができます。
● コピーライティングの基本を学びたい方
● コピーライティングの本質を理解したい方
● コピーライティングの知識を活かしたい方
コピーライティングの本質
- 一般的にコピーライターとは商品や企業を宣伝するため、広告に使用する文言(コピー)を書く事を職業とする人とされているが、コピーライターとは商品をいじらず、言葉を使って商品の価値を上げる人と言える
- 企業や商品の内容を単に「伝える」ではなく、「価値が上がるように伝える」のが仕事
- 広告の役割とはモノとヒトとの新しい関係を創ること
「言葉を使ってモノとヒトとの新しい関係を創り、商品や企業の価値を上げる」のが、広告コピーによる広告クリエイティブという事
- 価値とは絶対的なものではなく相対的なもの
- 価値は人によって異なりその人が決める
- 企業の課題は常に生活者との関係性にある
- 生活者がこの企業の商品は自分がお金を払って買う価値があると感じる関係が創られ、保てればビジネスは維持される
- その基本構造の中で、それを言葉で成し遂げるのがコピーライティング
コピーを書く上での基本
- コピーを書く時に大事なことの内1つは、商品の広告コピーは成立するが、カテゴリーの広告コピーは成立しないこと
- 商品の具体的な情報、競合商品との違いがわからない状態で広告コピーは書けない
- カテゴリーでコピーを書いてしまうと、見た目がそれっぽいだけの中身のないものにしかならなく広告コピーとしては成立しない
- 企業は商品を売りたい
- 牛丼という商品は存在せずそれはカテゴリーで、吉野家の牛丼という商品なら存在する
- タブレットという商品は存在せず、iPadという商品なら存在する
- 但し、圧倒的なシェア1位の企業にとっては、「カテゴリー=商品」となる例外もある
商品としての具体的な情報、競合との違い
- 商品自体に競合商品と比べた時の優位性があればターゲット(想定顧客)を探しやすくなるし関係性も作りやすくなる
- コピーという言葉を使って企業や商品の価値を上げるには、USPだけでなく、いったい誰が買ってくれる可能性があるかという「ターゲット」の概念が必要
- 買ってくれそうな人を探すのは商売の基本
● 自分が広告しようとしている「モノ」はいったい何なのか。
● 他の競合商品とどう違うのか。
● それを「どんなヒト」に売るべきなのか。
- 普段はバスを使う人も、暑い時、疲れている時、急いでいる時は高いお金を出してでもタクシーを使おうと思うが、これが価値というもの
- 価値とはモノとヒトの関係性で決まる
- 「USP」と「ターゲット」の2つをじっくり調べ、どうやって関係性を創るのかを考えないといけない
価値最大化のタグライン
- 価値を最大化するのがタグライン
- 広告コピーとは、価値が最大化されるように商品を定義付けするもの
- この定義付けに特化したコピーをタグラインと呼ぶ
- これはよく商品ロゴの上に置かれていたりする
- タグラインは、キャッチした生活者の関心をしっかりと商品への興味に引き込む役割を担っている
商品について定義する言葉を変えるだけで、ターゲットにとっての価値は大きく変化する
- タグラインには、妙な言葉遊びや工夫など不要
- 直球がよい
- 言葉を使ってモノとヒトとの関係性を創る
- 企業や商品の価値を最大化するのはタグラインである
- 例:「つながりやすさNo.1」(ソフトバンク)
コピーを行う2つの視点
- そのコピーがモノとヒトとの関係を創造しているか
- その役割を達成するための、言葉としての力があるか
今回は、コピーライティングの本質や基本の学びについて書かせて頂きましたが、商品を売るための文章の書き方セールスライティング については、「商品を売るための文章の書き方セールスライティング | Webの文章術」で書かせて頂いておりますので、ご興味ございましたら、ご覧頂けたら幸いです。
また、考えをピラミッド構造で伝えるわかりやすい文章を書くポイントについては、「論理的に相手に伝わるわかりやすい文章を書くポイント | 考えをピラミッド構造にして述べること」で書かせて頂いておりますので、ご興味ございましたら、ご覧頂けたら幸いです。
マーケティングについては、「ブログ運営に役に立つマーケティングで知るべき7つのこと | ブログ開設予定・ブログ初心者におすすめ」で書かせて頂いておりますので、ご興味ございましたら、ご覧頂けたら幸いです。
● 単に伝えるではなく価値が上がるように伝える
● USPとは商品としての具体的な情報、競合との違い
● タグラインとは価値が最大化されるように商品を定義付け
今回学んだ本
興味のある方は、是非この本を手に取り、じっくりと読んで自分に取り入れて頂けたらと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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