経験を学びに変えるためのフレームワーク
変化の激しい時代にあって、自ら学習していく成長するために必要な考え方や価値観を認識するためのフレームワークを紹介しながら、自分とチームの学びを加速するための方法を「リフレクション 自分とチームの成長を加速させる内省の技術」著者:熊平 美香 氏から学ぶことができます。
● 新たな学びを得ようと思う方
● リフレクションについて知りたい方
● リフレクションでスキル習得を上げたい方
新たな学びを得る
- 経験を客観視することで新たな学びを得る
- 自ら定めた目的を実現するために学び続ける
- 自律型人材の育成で最も重視しているのがリフレクションと対話、その2つの質を高めるメタ認知である
- リフレクションとは、自分の内面を客観的・批判的に振り返る行為である
- 内省という言葉が最も近い
- リフレクションは、あらゆるスキル習得の前提となる力として注目されている
- リフレクションの目的は、あらゆる経験から学び未来に活かすこと
- どのような経験にも、たくさんの叡智が詰まっている
- 経験を客観視することで新たな学びを得て、未来の意思決定と行動に活かしていくのがリフレクションである
認知の4点セット
- 認知の枠組みを整理するフレームワークが認知の4点セット
- 認知(知覚と判断)は、事実や経験の中からある特定の事実を知覚するところから始まる
- この時に知覚した事実をどのように捉えるのかは、過去の経験や知識によって形成されたものの見方に依存する
- 新たな事実に対する知覚と判断を行うと、その経験を通して新たなものの見方が再形成され蓄積されていく
- 認知の4点セットの目的は、メタ認知(認知していることを認知する)力を高めることである
事実や経験に対する自分の判断や意見を、意見・経験・感情・価値観に切り分けて可視化することによって、自分の内面を多面的に深掘りし柔軟な思考を持つことができるようになる
- 意見:あなたの意見は何ですか?
- 経験:その意見の背景には、どのような経験や、経験を通して知っていることがありますか?
- 感情:その経験には、どのような感情が紐づいていますか?
- 価値観:意見、経験、感情を俯瞰して、大切にしていることが何かを明らかにする
- リフレクションの質を高めるために、認知の4点セットのフレームワークを使って、日常から意見・経験・感情・価値観を切り分ける習慣を持つ
- リフレクションの難しさは、自己の認知に依存するところにある
- 自分が何を知覚してどのような判断をしたのか(意見)、その背景にはどのような経験や感情、価値観が存在しているのかを知ることで、初めて自分のリフレクションを俯瞰することが可能になる
基本の5メソッド
① 自分を知る
- 私たちの動機の源「内発的動機(やりがいや喜びを感じる理由)」を把握しておけば、どんな時でも自分のモチベーションを自ら動かすことが可能になる
- 次の4つのリフレクション(「認知の4点セット」の問いに答える)を通して自分の大切にしている価値観を言語化し動機の源を探す
- キーワードリストの中から、最も大切なものを1つ選びリフレクションする
- 感情が動いた日常の出来事を題材に定期的にリフレクションする
- 腹がたったこと、不快に感じることをリフレクションする
- 自分史を元にリフレクションする
② ビジョンを形成する
- 自分の心の中にあるビジョンの種を動機の源に結びつけることで、「自分は何を実現したいのか」が明確になる
- ビジョンを形成するリフレクションでは、ネガティブな感情に焦点を当て「認知の4点セット」でリフレクションを行う
- ビジョン(ありたい姿)を明確にし、現状とのギャップを埋めようと思う時に答えと出会う「決定的瞬間」が訪れる
③ 経験から学ぶ
- 何かにチャレンジして失敗した時に「できない」と思い込むのか、「これからできるようになる」と可能性に目を向けるのかで、経験から得られる学びの質が変わる
- あらゆる経験を糧にするために、経験から学ぶリフレクションを身につける
- 経験から学ぶリフレクションにはコルブの経験学習サイクルが欠かせない
経験から学ぶ力を高める4つのステップ
- 経験する
- 振り返る
- 法則を見出す
- 次の計画に活かす
4つの経験学習のレベル
- 結果のリフレクション
経験に振り返りがこのレベルに終始していると、経験を学びに変えられない - 他責のリフレクション
他者か環境に原因を求めていては、未来を変えるヒントは得られない - 行動のリフレクション
自らの行動を振り返り、結果と結びつけることで、次にとるべき行動が変わる - 内面のリフレクション
行動の前提にある自分の考えを俯瞰することで可能になる
④ 多様な世界から学ぶ
- 視野を広げてより深く物事を考えアンラーンするためには、対話という学び方が必要になる
- 対話とは、自己を内省し評価判断を保留にして、他者と共感する聴き方と話し方である
対話の4つのステップ
- 自分の考えを認知の4点セットでリフレクションする
- 感情をコントロールし評価判断を保留にする
- 相手の意見を認知の4点セットで聴き取り共感する
- 対話を通して多様な世界から学び自分の世界を広げる
⑤ アンラーンする(学んだことを手放す)
- 過去の学び(成功体験)を手放す
- アンラーンでは、アンラーンした先の世界に生きる人たちの様子を想像してみたり実際に彼らの経験談を聴きその世界を追体験してみることが大切である
アンラーンの3つのステップ
- 過去の成功体験をリフレクションする
- アンラーンの先にある世界を想像してみる
- アンラーンする
今回は、経験を学びに変えるためのフレームワークを学ばせて頂きましたが、ビジネスに活かせるフレームワークを「知らないと損するビジネスに活かせる7つのフレームワーク | 今すぐ活用できるビジネススキル」でで書かせて頂いておりますので、ご興味ございましたら、ご覧頂けたら幸いです。
● リフレクションとは、自分の内面を客観的・批判的に振り返る行為
● リフレクションの目的は、あらゆる経験から学び未来に活かすこと
● 意見・経験・感情・価値観を切り分ける習慣を持つ
今回学んだ本
興味のある方は、是非この本を手に取り、じっくりと読んで自分に取り入れて頂けたらと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
昨日より今日の自分が0.1%何かで向上したとすれば
三日坊主で1年で300日学んだとしても
● 1年間で1.3倍の成長
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