自分にとって最高の仕事を選ぶ方法
仕事選びを間違えないために必要な知識とアドバイスが書かれていて、科学的根拠をもとに自分に合った仕事を探すための具体的な方法を「4021の研究データが導き出す科学的な適職」著者:鈴木 祐 氏から学ぶことができます。
● 仕事選びを考えている方
● 自分にとって最高の職業を考えたい方
● 自分に合った仕事を考えてみたい方
仕事選びは考え抜くべき
- 就職と転職の失敗は、約7割が「視野狭窄」によって引き起こされる
物事の一面にしか注目できなくなり、その他の可能性を全く考えられない状態
- 調査の中で最も多かった失敗は下調べをしっかりしなかったというもの
- その他に視野狭窄の定番パターンがある
- いずれのパターンにせよ、仕事探しの一部のポイントにしか目が向かず
視野狭窄の定番パターン
- お金に釣られる
- 逃げで職を決める
- 自信がありすぎる、またはなさすぎる
仕事選び定番のミス
- 仕事選びにおいて、以下の行動は短期的には喜びの感覚を与えてくれても、長期的な人生の満足度には何の関係もない
- 好きを仕事にする
- 多くの職業研究によれば、自分の好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福感は変わらない
- 好きな仕事を求める気持ちが強いと、その分だけ現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり、今の仕事を本当に好きなのか疑念が生まれる
- 仕事に情熱を持てるかどうかは人生で注いだリソースの量に比例する
- 熱心に何かをやっている内に情熱は生まれる
- 給料の多さで選ぶ
- 給料が多いか少ないかは私たちの幸福や仕事の満足度とほぼ関係がない
- 幸福度は年収400〜500万円のあたりから上昇しづらくなる可能性が高い
- 業界や職種で選ぶ
- 専門家であっても有望な業界など予測できない
- 人間は自分の個人的な興味の変化を予測できない
- 仕事の楽さで選ぶ
- 楽すぎる仕事は幸福度を大きく下げる
- ほどほどのストレスは幸福感を高める
- 性格テストで選ぶ
- 性格診断によって適職が見つかる保証はどこにもない
- 直感で選ぶ
- 直感が正しく働くためには「ルールが厳格に決まっている」「何度も練習するチャンスがある」「フィードバックがすぐに得られる」の3つの条件を満たす必要がある
- 仕事探しにはこれら条件は当てはまらない
- 適性に合った仕事を求める
- 私たちのパフォーマンスを左右する変数は多すぎるため既存の適正判断は役に立たない
仕事の幸福度
仕事の幸福度を決める7つの要素
- 以下の要素が揃った仕事であればどんなに世間的には評価が低い仕事でも幸せに暮らすことができる
- 自由
- 自由ほど仕事の幸せを左右する要素はない
- 職場の自由度が高くなるほど仕事への満足度は上がる
- 達成
- 小さな達成が仕事のモチベーションを大きく左右する
- 自分の作業へのフィードバックが即座に得られるような仕事が理想
- 焦点
- 攻撃型(目標を達成して得られる利益に焦点を当てる)か防御型(目標を責任の一種と捉え、競争に負けないために働く)か、自分の焦点タイプに合った働き方が仕事の満足度を高める
- 明確
- 私たちは自分の幸福を他人との比較で決める
- 信賞必罰の明確さタスクの明確さがモチベーションを高める
- 多様
- 自分が持つ色々なスキルや能力を幅広く活かすことができ、業務の内容がバラエティに富んでいれば幸福度が高まる
- 仲間
- 給料の多さや仕事の楽しさなどの要因とは関係なく社内に良い友人がいるだけでも人生が幸福になる
- 貢献
- 足度が高い仕事は、他人を気遣い他人に新たな知見を伝え他人の人生を守る要素を持っている
性別・個人年収別の幸福度の参考資料
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構
独立行政法人労働政策研究・研修機構
性別に、年収と幸福度の関連について検討した結果、男性は年収増加に伴い幸福度が上昇し、600~700万円未満以降は横ばいとなった。女性は、100~200万未満から500~600万円未満まで年収増加に伴い幸福度が緩やかに上昇し、それ以降は大きな上下動が示された。女性は低収入であっても幸福度が比較的高く、幸福度と年収の関連は比較的弱かった。男性は先行研究と同様、年収による幸福度の上昇は一定水準で頭打ちになることが示された。
出典:就業者のライフキャリア意識調査
● 就職と転職の失敗は視野狭窄によって引き起こされる
● 自分の好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福感は変わらない
● 仕事に情熱を持てるかどうかは人生で注いだリソースの量に比例
今回学んだ本
興味のある方は、是非この本を手に取り、じっくりと読んで自分に取り入れて頂けたらと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
昨日より今日の自分が0.1%何かで向上したとすれば
三日坊主で1年で300日学んだとしても
● 1年間で1.3倍の成長
● 10年間で10倍の成長
● 20年間で100倍の成長
● 30年間で1000倍の成長