To Stopリストで本質的な価値を生み出す
自分達の長所、ユニークな価値を見出す方法やそのためにはTo DoリストよりTo Stopリストが重要だということ、あらゆるビジネスに共通する本質的な価値を生み出すために必要な考え方を、『その仕事、全部やめてみよう1%の本質をつかむ「シンプルな考え方」』著者:小野 和俊 氏から学ぶことができます。
● もっと生産性を高めたい方
● 重要なのは顧客視点を学びたい方
● To Stopリストを学びたい方
谷を埋めるな、山を作れ
- 欠点が何1つない製品など存在しない
- 人は欠点を補うことばかり考えてしまう
- 考えるべきは製品の長所でありユニークな価値
● 谷とは欠点や弱点、不足している点
● 山とは製品の長所であり、ユニークな価値
谷ばかり気をとられる理由
- 社内の賛同を得やすい
- 他社と比べて自社に足りない点があるのは誰から見ても否定しようがない
- 谷を埋めるプランは社内の賛同を得やすい
- 山を作るプランは、やってみないとわからないので保守的な人から反対されやすい
- 考えなくてすむ
- 谷を埋めるプランを考えるのはある程度簡単
- 他社の特長を調べて自社に足りないところを一覧するだけ
- 山を作る場合は確証の得られない状態で進めていかなければならない
- 長所よりも短所の方が気になりやすい
- 人間は何かが突出していることより何かが不足していることの方が気になりやすい
本当に重要なのは顧客視点で考えること
- どれだけ谷を埋めても山がなければその特徴は見えない
- 谷を埋め続けてもできあがるのは無個性な製品ばかり
- 既存の価値に追従しているだけ
最初に山を明確に
- 山がはっきりしていないのに谷を埋めることばかり考えるのは楽だが無駄な仕事
山を見極める3つの要素
- まだ誰もやっていない
- 他業種や他国の成功例のエッセンスを取り入れる
- ギャップに目をつける
● 大切なのは、どんな状況下でも谷に惑わされず自分たちの山が何なのかを見極めること
● 1%の本質に焦点を当てることが世の中に新しい喜びや驚きを届ける唯一の道
ダメなアイデアを回避する
- 多くのITやサービスは「こんなことができたら面白いんじゃないか」という子供のような遊び心から誕生している
- 「こんなものがあったら」と新しいハンマーを生み出していく無邪気さは、この世界のダイナミズムを語る上では欠かせない重要な要素
- あまりにも頻繁に新しいハンマーが生み出されるので、ハンマーで釘を打ちたい衝動に負けてしまうことがある
- そうすると課題解決に適していない技術をつい使用してしまう
- 遊び心を殺さずに危険性を回避するための3つの落とし穴を確認すべき
3つの落とし穴
- その技術が課題解決にどう役立つのか
- 他のやり方では実現できないことか
- その技術を使ったことがあるか
● 良いアイデアとは、誰かの役に立つもの
● 喜ぶ人の顔が見えてこないアイデアは、すべてダメ
アイデアが出るパターン
- プレッシャーを受けて無理やり考える時
- 役職者の思いつきを取り入れる時
- 変に差別化しようとする時
- 流行に安易に寄せる時
- この機能が追加されれば大型案件がとれるという時
この5つの罠に陥らないようにするには「これができたら必ず喜んでくれる人がいる」という明確なイメージを描けるかどうか!
To Stopリストを今すぐ作る
- 仕事の生産性は足し算ではなく引き算で決まる
- 「何をやるか」より「何をやらないか」を明確にすべき
- 日々のタスクを少しでも減らすことが時間なりコストなり何かを新しく始めるための余力を生み出す
リストを作るタイミング
- 何かを新しく始める時
- 忙しすぎて業務がまわらなくなってきている時
- 非効率な仕事が増えてきている時
リストに加えること
- 定例会議:特に支障がない会議は大幅に頻度を落とす
- 引き継がれた業務:今までのやり方をずっと踏襲してきたものは見直す
- 手作業のデータ集計・資料作成業務:自動化できるものは意外に多い
- 社内向けに提供しているシステムやサービスで利用者の少ないもの
- 事故の再発防止策を重ねた結果、慎重になりすぎている仕事
今回は、To DoリストよりTo Stopリストの重要性、仕事の生産性は足し算ではなく引き算で決まることについて学ばせて頂きましたが、ビジネスにおける生産性を向上させる7つの方法を記事でまとめています。
ビジネスにおける生産性を向上させる7つの方法の記事を「ビジネスにおける生産性を向上させる7つの方法 | 個人でできる取り組みと考え方」で書かせて頂いておりますので、ご興味ございましたら、ご覧頂けたら幸いです。
また、手法ではなくツールを利用してビジネスにおける生産性を向上させる方法も記事でまとめています。
生産性向上の業務効率化ツール人気10選の記事を「生産性向上の業務効率化ツール人気10選|導入実績が豊富な業務効率化ツールの特徴や機能」で書かせて頂いておりますので、ご興味ございましたら、ご覧頂けたら幸いです。
● 自分たちの山が何なのか1%の本質に焦点を当て見極めること
● 仕事の生産性は足し算ではなく引き算で決まる
● ToDoリストに関心が行きがちですが、大切なのは、To Stopリスト
今回学んだ本
興味のある方は是非この書を手に取りじっくりと読んで自分に取り入れて頂けたらと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
昨日より今日の自分が0.1%何かで向上したとすれば
三日坊主で1年で300日学んだとしても
● 1年間で1.3倍の成長
● 10年間で10倍の成長
● 20年間で100倍の成長
● 30年間で1000倍の成長